ウクレレ:テンポを大事にしよう

曲を演奏する上で極めて重要でありながら、ついおろそかにされてしまうのが「テンポ」ではないでしょうか。テンポとは、一言でいうと「曲の速さ」ということになります。「リズム」というのは単純なリズムから複雑なリズムまで多種多様ですが、テンポは単純に、遅いテンポや速いテンポ、中間のテンポなど、もちろん細かく分ければ無数のテンポが存在しますが、考え方は簡単ですよね。

ついついウクレレの練習をしていると、難しいフレーズやかっこいい曲に挑戦したくなってしまいますが、それがかえってテンポという重要な要素を忘れさせてしまうのかもしれません。

ウクレレの生徒さんの中には、今まで他でレッスンを受けた経験もあり、最初からある程度弾ける方もいらっしゃいます。ところが、メトロノームを鳴らして「ではこのテンポに合わせてみましょう」というと途端に弾けなくなってしまうことがあります。右手や左手を素早く動かすことはできても、テンポに合わせるというのはまた別の感覚が必要になるんですね。

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というわけで、まずはメトロノームを用意しましょう。買わなくても、スマホアプリをダウンロードすればOKです。テンポをとりあえず100に合わせて、Cのコードを音に合わせて弾きます。ダウンストロークのみで結構です。ひたすらメトロノームの音を聞いて、ピッタリ合わせましょう。こんなの簡単だと思うかもしれませんが、1分、2分、3分と続けるのは意外と集中力を要します。そして、ただ合わせるだけでなく、自然と合っているという感覚を掴みましょう。もっと言えば、自分の演奏にメトロノームが合わせてくれてる、ぐらいに感じるまで。

100でできたら、90、80、70、60と遅くしてみましょう。すぐに気付くと思いますが、遅い方が難しいです。本来のテンポより速くなってしまうことを「走る」と言いますが、走る人が圧倒的に多いのは、遅いテンポに合わせるのはそれだけ難しいからです。

次は、1小節ごとにコードチェンジしてみましょう。コードチェンジのタイミングでテンポがずれないように気をつけましょう。

さらに、裏拍を入れていきます。メトロノームの音と音のちょうど中間にアップストロークで音を加えます。ダウン→アップを繰り返しながら、丁寧に合わせていきます。ここでも、無理矢理合わせるのではなく、右手が自然にアップダウンを繰り返しつつ、自然とテンポに合ってるという感覚を掴みます。力を抜き、ピッタリ合うと、メトロノームの音が心地良く聞こえるようになるはずです。

単音でもやってみましょう。例えば、ドレミファソラシドを色々なテンポに合わせて弾いてみます。ドレミファソラシドなんて簡単すぎてつまらない!なんて思ってる人もぜひやってみてください。テンポ60にピタリと合わせて引き続けるのは思ってるより難しいかもしれませんよ。

「テンポに合わせる」というのはつまり、「周りの音を聞きながら弾く」ということです。逆に言うと、テンポに合わせられない人は、周りの音が聞こえていない場合が多いので、例えば何人かで一緒に弾くときに、自分だけ違うところを弾いていても気が付かない、なんてことになります。ソロ弾きでも同じで、明らかに途中でテンポが狂ったり拍がズレても、自分ではちゃんと弾けてるつもりになってしまいます。単純だからこそ重要な「テンポ」、もう一度再確認してみましょう!

執筆:川口 順司  

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